デジタルイラスト初心者の始め方|最初の1枚を描き上げる手順

デジタルイラスト初心者が最初の1枚を描き上げるまでの始め方を紹介する記事のアイキャッチ

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デジタルイラストを始めてみたいけれど、何から手をつければいいのか分からない。そんなふうに止まっている方は多いはずです。

結論から言うと、デジタルイラスト初心者は「道具を1つに決める、3つの操作を覚える、小さな1枚を描き上げる」の順で進めるのがいちばん早いです。

この記事では、初めてのデジタルイラストを1週間で1枚仕上げるまでのメニューを、つまずきやすい操作の対策と一緒に紹介します。

目次

初めてのデジタルイラストは手持ちの端末から始めていい

先に結論

今持っているスマホやタブレット、パソコンで始めてかまいません。
新しい機材を買うのは、1枚描き上げて「もっと描きたい」と思ってからで十分です。

『まずは液タブを買わないとダメなのかな』と思っていませんか。
実は、デジタルイラストを描くには「描く端末」「お絵描きアプリ」「ペンか指」の3つがあれば足ります。

スマホなら指やスタイラスペンで描けますし、タブレット端末なら専用ペンが使えます。
パソコンの場合は、ペンタブレットをつなぐと線が引きやすくなります。

手持ちの端末別に、最初の始め方を決める

まずは、自分が今持っている端末から始め方を選んでみてください。

今持っている端末最初の描き方最初に入れるアプリの例気をつけること
スマホだけ指かスタイラスペンで描くアイビスペイント、CLIP STUDIO PAINT画面が小さいので、拡大して描く
タブレット端末と専用ペンペンで画面に直接描くアイビスペイント、CLIP STUDIO PAINT筆圧が使えるか設定を確認する
パソコンだけまずはマウスで色塗りの練習CLIP STUDIO PAINT、Photoshopマウスは筆圧が使えず線画に向かない
パソコンとペンタブ板タブか液タブで描くCLIP STUDIO PAINT、Photoshopペンのドライバーを先に入れる

アイビスペイントは無料で使える版があり、広告が表示される代わりに基本の機能を試せます。
CLIP STUDIO PAINTには無料体験があり、一括購入と月額利用のプランがあります。

Photoshopは写真の加工が本来の得意分野ですが、ブラシを使ってイラストも描けます。
こちらは月額・年額のサブスクリプションで提供されています。

料金や期間は変わることがあるので、各アプリの公式サイトで確認しておきましょう。
機材をそろえる順番はデジタルイラストに必要なもので詳しくまとめています。

スマホだけでも1枚は描き上げられる

『スマホだと本格的なものは描けないよね』という声もよく聞きます。
たしかに画面は小さいですが、拡大と縮小をこまめに使えば、アイコンくらいのサイズなら十分に仕上がります。

指で描く場合は、線画より色塗りのほうが楽に感じる方も多いです。
スマホならではの描き方はスマホでデジタルイラストを描く方法も参考にしてみてください。

初心者が最初につまずく3つの操作を先に覚えておく

先に結論

最初に覚えるのは「レイヤー」「取り消し」「手ぶれ補正」の3つだけで大丈夫です。
この3つが分かると、アナログより失敗を怖がらずに描けるようになります。

デジタルイラストの基本は、紙と違って「やり直せる」ことなんです。
ただ、その仕組みを知らないまま描き始めると、かえって混乱してしまうことも。

初心者が最初に覚えたいレイヤー・取り消し・手ぶれ補正の3つの操作の図解

レイヤーは「透明なシートを重ねる」イメージ

レイヤーは、透明なシートを何枚も重ねて描くような仕組みです。
線を描くシートと色を塗るシートを分けておけば、色をはみ出しても線は消えません。

最初は、次の3枚に分けるところから始めてみてください。

レイヤー名の例何を描くか重ねる順番
線画キャラクターの輪郭や髪の線いちばん上
色肌・髪・服などの色線画のすぐ下
下描き形をとるためのラフいちばん下(あとで非表示にする)

『どのレイヤーに描いているか分からなくなる』というのも、初心者あるあるです。
描く前にレイヤー一覧を見て、今どのシートが選ばれているかを確かめるクセをつけておきましょう。

慣れてきたら「クリッピング」も使ってみてください。
下のレイヤーで塗った範囲の中だけに色が乗るので、影を塗る時にはみ出しを気にしなくて済みます。

取り消しは何度でも使っていい

取り消し(Undo)は、ひとつ前の状態に戻す操作です。
アプリによっては、2本指でタップすると取り消しになる設定もあります。

「失敗したら消しゴムで消す」より、「すぐ取り消して引き直す」ほうが絵はきれいに仕上がります。
線を1本引いて気に入らなければ戻す、を繰り返して大丈夫です。

手ぶれ補正で線のガタガタを抑える

手ぶれ補正は、ペンの細かい揺れをならして、なめらかな線にしてくれる機能です。
デジタルで線がガタガタになる時は、この設定が低すぎることがよくあります。

3つの操作を覚えたかのチェック
  • 線画と色のレイヤーを分けて描ける
  • 今どのレイヤーを選んでいるか確かめてから描ける
  • 失敗した線をすぐ取り消して引き直せる
  • 手ぶれ補正の数値を上げ下げして、引きやすい強さが分かる
  • クリッピングで、はみ出さずに影を塗れる

手ぶれ補正は強くするほど線がなめらかになりますが、ペンの動きに少し遅れてついてくる感覚になります。
中くらいの強さから試して、自分が引きやすいところを探してみてください。

最初の1週間メニュー:道具を決めてから1枚描き上げるまで

先に結論

1日目に道具を決め、2〜4日目で操作に慣れ、5〜7日目で小さな1枚を描き上げます。
1日あたりの目安は30分ほどで、毎日少しずつ触るのがコツです。

デジタルイラスト初心者がつまずく原因の多くは、いきなり大作に取りかかることなんです。
そこで、この記事では最初の1週間を日別のメニューに分けてみました。

最初の1週間で道具決めから1枚描き上げるまでの日別メニューの図解
日やることゴール
1日目端末とアプリを1つに決めて、キャンバスを開く何か1本線を引いて保存できる
2日目レイヤーを3枚作り、線と色を分けて丸を塗る塗りがはみ出しても線が残る
3日目取り消しと手ぶれ補正を試しながら線を引く迷った線をすぐ戻せる
4日目ブラシを3本に絞り、線用・塗り用・消し用を決める毎回ブラシを探さなくて済む
5日目描く題材を決めて、アタリとラフを描く全体の形と配置が決まる
6日目線画と下塗りをする色分けまでできる
7日目影を1色だけ足して、PNGで書き出す1枚の絵として保存できる

1日目から4日目は「描く」より「触る」

前半の4日間は、上手に描こうとしなくて大丈夫です。
丸や四角を塗ったり、線を引いては取り消したりして、アプリの動きに慣れることが目的です。

ブラシは種類が多くて迷いますよね。
最初は線を引く用・塗る用・消しゴムの3本だけを決めて、ほかは触らないほうが手が止まりません。

5日目から7日目で小さな1枚を仕上げる

題材は、顔のアップや小物など、画面の中に収まりやすいものを選んでみてください。
例えば「マグカップを両手で持っている女の子の上半身」くらいなら、背景なしでも1枚の絵になります。

『途中で納得できなくなって、結局消してしまう』という方もいると思います。
ここで大事なのは、気になる所があっても7日目に書き出して「完成」にすることです。

7日目の仕上げ手順
  1. 下描きレイヤーを非表示にして、線画と色だけの状態を見る
  2. 色レイヤーの上に影用のレイヤーを作り、クリッピングする
  3. 影は1色だけ選び、光が来る向きの反対側に塗る
  4. 全体を縮小表示して、目立つはみ出しだけ直す
  5. 作業用のファイルとは別に、PNGで書き出して保存する

1枚描き上げた経験は、次の1枚の自信になります。
完成度より「最後まで描いた」ことを大事にしてみてください。

最初の1枚はどう描く?基本の工程を小さく分ける

先に結論

デジタルイラストの基本の流れは「アタリ、ラフ、下絵、線画、下塗り、影と光、仕上げ、書き出し」です。
初心者のうちは、このうち下絵と仕上げを省いてもかまいません。

工程が多く見えますが、ひとつひとつは小さな作業です。
先に全体の流れを知っておくと、「今どこまで進んだか」が分かって迷いにくくなります。

初心者向けに工程をしぼった流れ

工程やること初心者の場合
アタリ丸や線で体の向きや配置を決める丸と線だけでOK
ラフだいたいの形を描く下描きレイヤーに1枚で描く
線画きれいな線で清書する線用ブラシ1本で描く
下塗りパーツごとに色を分けて塗る色レイヤーにバケツ塗りでもよい
影と光影を足して立体感を出す影は1色だけ
書き出し公開用の画像として保存するPNGで保存

ラフやアタリの描き方はデジタルイラストのラフ・アタリ・下絵の描き方で、工程全体はデジタルイラストの描き方で詳しく紹介しています。

キャンバスサイズと保存形式も最初に決めておく

キャンバスのサイズは、SNSに載せるのか、印刷するのかで決めます。
印刷するなら、解像度は350dpiが目安だとよく言われます。

『どのサイズにすればいいか分からない』という時は、まずSNSに載せる前提で始めて大丈夫です。
大きすぎるキャンバスは、端末によっては動きが重くなることもあります。

保存形式の使い分け

作業途中のファイルは、レイヤーが残るアプリ独自の形式やPSDで保存しておきます。
SNSに載せたり人に見せたりする時は、PNGやJPEGで書き出します。

初心者がよくやってしまう失敗と直し方

よくある失敗

1枚のレイヤーに全部描いてしまい、色を塗り直したくても線ごと消えてしまう。
初心者のうちに一番多い失敗なので、描き始める前にレイヤーを分けておきましょう。

どれも最初は誰でも通る道です。
失敗した時に「何が原因か」が分かれば、次の1枚ですぐ直せます。

よくある失敗原因直し方
塗ったら線画が消えた線と色を同じレイヤーに描いた線画と色のレイヤーを分ける
線がガタガタになる手ぶれ補正が弱い、または一筆が短い補正を上げて、線を一気に引く
色がはみ出す塗る範囲を決めずに塗っている下塗りの上にクリッピングして塗る
描いたはずの線が見えない非表示や不透明度ゼロのレイヤーに描いたレイヤー一覧で表示と不透明度を確かめる
画面で見るとよく見えるのに、縮小すると変拡大しっぱなしで描いているときどき全体表示に戻して見る
何時間かけても完成しない完成の基準を決めていない「影1色まで」など終わりを先に決める

拡大しっぱなしで描かない

デジタルは拡大して細かく描けるのが便利ですよね。
ただ、拡大したまま描き続けると、全体で見た時にバランスが崩れていることがよくあります。

線を何本か引いたら、全体表示に戻してみてください。
左右反転で絵を見ると、形のゆがみに気づきやすくなります。

他の人の絵を参考にする時のルール

上手な人の絵を見て、塗り方や色の選び方を学ぶのは良い練習です。
ただし、他人の作品をなぞったものや写したものを、自分の作品として公開するのはやめておきましょう。

著作権の問題になりますし、投稿サイトやSNSの利用規約でも禁止されていることがあります。
練習で見て学ぶ分には、手元に置いておくだけにしておくと安心です。

デジタルイラスト初心者の「よくある相談」に答えます

先に結論

初心者からの相談で多いのは「何をそろえればいいか」「アプリはどれがいいか」「どの端末を選べばいいか」の3つです。
どれも、今の環境と描きたいものから逆算すると答えが出せます。

ここでは、Q&Aサイトでたくさん読まれている初心者の相談を3つ取り上げて、答えていきます。

何をそろえればいいのか分からない

デジタルイラストを描きたいけれど、何が必要なのか分からないという相談は、とても多く読まれています。
ペンタブ、ソフト、パソコンと調べるほど選択肢が増えて、決められなくなってしまうんですよね。

答えは、「今ある端末にアプリを1つ入れる」ところからです。
スマホかタブレットがあるならアイビスペイントの無料版、パソコンがあるならCLIP STUDIO PAINTの無料体験から始めてみてください。

1枚描いてみて「線が引きにくい」と感じたら、そこで初めてペンやペンタブを考えれば十分です。
先に不満点が分かっていると、何を買えばいいかもはっきりします。

アイビスペイントとCLIP STUDIO PAINTはどちらがいい?

閲覧数がとても多いのが、この2つのアプリのどちらにするかという相談です。
結論から言うと、どちらが上ということはなく、手持ちの端末と描きたいもので選ぶのがおすすめです。

こんな人は選びやすいアプリ理由
スマホで気軽に始めたいアイビスペイントスマホ・タブレットで使え、無料の版がある
パソコンでも描きたいCLIP STUDIO PAINTパソコン・タブレット・スマホで描ける
漫画も描いてみたいCLIP STUDIO PAINTコマ割り・フキダシ・トーンの機能がある
まずは無料で試したいどちらでも無料版や無料体験がある

どちらも公式サイトに使い方の講座があるので、操作で迷った時に調べやすいのも助かります。
アイビスペイントの操作はアイビスペイントで始めるデジタルイラストで紹介しています。

タブレットと液タブ、最初はどちらを選ぶ?

これからデジタルイラストを始めるなら、タブレット端末と液タブのどちらがいいかという相談もよく読まれています。
どちらも画面に直接描けるので、紙に近い感覚で描けるのは同じです。

違うのは、使い方です。
タブレット端末はそれだけで描けて持ち運べますし、液タブはパソコンにつないで使います。

『イラスト以外にも使いたい』『外でも描きたい』ならタブレット端末、『パソコンで本格的に描きたい』なら液タブ、と考えると選びやすくなります。
どちらにするか迷うなら、まずは今ある端末で1枚描いてから決めても遅くありません。

独学で続けるか、人に見てもらって伸ばすか

先に結論

最初の数枚は独学で十分です。
ただ「何が悪いのか分からない」と手が止まったら、人に見てもらうのがいちばんの近道になります。

独学で描き続けていると、『何枚描いても上手くなった気がしない』と感じる時期が来ることがあります。
これは才能の問題ではなく、自分の絵の直す所を自分で見つけるのが難しいからなんです。

独学で行き詰まった時のサイン

こんな状態が続いたら、やり方を見直す時期
  • 描き始めても途中で止まり、完成した絵がなかなか増えない
  • どこを直せば良くなるのか、自分では分からない
  • 同じ顔の角度や同じポーズばかり描いている
  • 調べた描き方を試しても、自分の絵にどう活かすか分からない

こういう時は、SNSで知り合いに感想を聞いたり、練習用の投稿サイトに載せたりするだけでも気づきが増えます。
上達が止まる理由はデジタルイラストが難しいと感じる理由と上手くなるにはでも詳しく紹介しています。

添削を受けながら学ぶという選択肢

「どこを直せばいいか」を具体的に言ってもらえると、次の1枚で何を変えればいいかがはっきりします。
例えば「顔の位置が少し右に寄っているので、アタリの段階で中心線を引いてみましょう」と言われれば、すぐ試せますよね。

趣味として楽しむだけなら、独学でまったく問題ありません。
ただ、添削を受けながら学びたい、働きながら絵を副業にしてみたいなら、そうした講座の内容を一度見ておくと判断しやすいです。

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よくある質問

デジタルイラスト初心者でも、絵を描いたことがなくて大丈夫ですか?

大丈夫です。最初は丸や四角を塗るところから始めて、アプリの操作に慣れていけば描けるようになります。上手く描くより、1枚を最後まで描き上げることを目標にしてみてください。

初めてのデジタルイラストで、ペンタブは最初から必要ですか?

最初から買わなくてもかまいません。スマホなら指、タブレット端末なら専用ペンで描けます。パソコンで線画まで描きたい場合は、マウスだと筆圧が使えず線が引きにくいので、ペンタブがあると楽になります。

1日どのくらい練習すればいいですか?

最初の1週間は、1日30分ほどを目安に毎日触るのがおすすめです。長い時間を1日だけ取るより、短い時間でも続けたほうが操作を覚えやすくなります。

デジタルイラストの基本として、最初に練習すべきことは何ですか?

レイヤーを分けて描くこと、取り消しで引き直すこと、手ぶれ補正の調整の3つです。この3つに慣れると、線画と色塗りがぐっと楽になります。

描いた絵をSNSに載せる時に気をつけることはありますか?

作業用のファイルとは別に、PNGやJPEGで書き出してから載せましょう。また、他の人の作品をなぞった絵や写した絵を、自分の作品として公開しないようにしてください。

まとめ

この記事の要点
  • 初めてのデジタルイラストは、今持っている端末とアプリ1つで始められる
  • 最初に覚える操作はレイヤー・取り消し・手ぶれ補正の3つ
  • 1週間を「道具を決める、操作に慣れる、1枚描き上げる」に分けると続けやすい
  • 最初の1枚は影1色まで、と完成の基準を先に決めておく
  • 独学で行き詰まったら、人に見てもらって直す所を教えてもらう
デジタルイラストガイド

デジタルイラストガイド 編集部

デジタルイラストの始め方、必要な機材とソフト、描き方・塗り方のコツ、上達の方法から、絵を仕事や副業にする学び方までを整理しているデジタルイラストの情報サイトです。 公式サイト

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