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好きなテイストの絵を見ながら描いてみたのに、なぜか同じように可愛くならない。そんなもどかしさ、ありますよね。
結論から言うと、可愛いデジタルイラストは「形の丸さ・色の明るさ・余白」の3つで決まります。おしゃれに見えるかどうかは「色数・配置・質感」でほぼ決まるんです。
この記事を読むと、自分の絵のどこを直せば可愛く、おしゃれに見えるのかを、チェック表で確かめられるようになります。
可愛い・おしゃれなデジタルイラストは「センス」だけで決まる?
可愛さやおしゃれさは、センスというより「形と色の選び方の積み重ね」です。分解して1つずつ直せば、少しずつ近づけます。
『自分にはセンスがないから無理かも』と感じている方も多いはずです。
でも実は、可愛いと感じる絵には共通する特徴があります。角が少なく丸い、色が明るく濁っていない、画面が詰まりすぎていない、といったことです。
デジタルの良いところは、色や配置をあとから何度でも変えられることです。気に入るまで試せるので、センスに自信がなくても調整で近づけますよ。
デジタルイラストの基本の流れはデジタルイラストとは?アナログとの違いと始め方で紹介しています。
| 目指す印象 | 決め手になる要素 | まず触るところ |
|---|---|---|
| 可愛い | 形の丸さ・色の明るさ・余白 | 輪郭の角、肌と髪の色、キャラの大きさ |
| おしゃれ | 色数・配置・質感 | 使う色の数、主役の位置、ブラシの質感 |
| 両方 | 主役が1つに決まっていること | 一番見せたい場所 |
可愛さは「丸さ・明るさ・余白」に分けて見る
ここからは可愛さの3つの要素を、1つずつ見ていきます。どれか1つ直すだけでも、印象が変わりますよ。
形の丸さ:角を減らし、頭を大きめに
可愛い印象の絵は、輪郭や手足の先が丸くなっています。あごの先、指先、肩のラインの角を少し落とすだけで、やわらかく見えるんです。
頭と目を大きめにして、体を小さめにすると、幼くて可愛らしい雰囲気になります。目の描き方はデジタルイラストの目の描き方で詳しく紹介しています。
動物やマスコットでも考え方は同じです。耳の先や足先を丸くして、胴体を短めにすると、ぬいぐるみのような可愛さが出ます。体の形の取り方はデジタルイラストで人物・動物を描くコツを参考にしてみてください。
色の明るさ:濁らせず、影も明るめに
影を灰色や黒で塗ると、絵が重くなりやすいです。影は肌や服の色を少しだけ暗くして、赤みや青みを足した色にしてみてください。
ほっぺや指先、ひざにうすいピンクを足すと、血色がよく見えて一気に可愛くなります。乗算レイヤーで不透明度を低めにして重ねると、なじみやすいですよ。
光が当たる側には、明るい色をスクリーンや加算のレイヤーでうっすら重ねてみてください。肌や髪がつやっとして、明るい印象がさらに強くなります。
余白:キャラを詰め込みすぎない
画面いっぱいにキャラや小物を詰め込むと、どこを見ればいいのか分からなくなります。キャラのまわりに少し空きがあると、ふんわりした印象になるんです。
『背景を描かないと手抜きに見えるかな』と心配になりますよね。ただ、可愛さを優先したい時は、無地やうすい模様の背景でも十分です。
- あごや指先にとがった角が残っていない
- 頭と目のサイズが体に対して大きめ
- 影に灰色や黒をそのまま使っていない
- ほっぺなどにうすい血色が入っている
- キャラのまわりに空きがある
おしゃれさは「色数・配置・質感」で決まる
おしゃれに見える絵は、色やモチーフの数がしぼられています。ここでは、すぐ試せる3つのポイントを紹介しますね。
色数:メインの色を3色前後にしぼる
使う色が多いほど、画面がにぎやかになります。おしゃれに見せたいなら、メインの色を3色前後にしぼるのが目安です。
例えば「くすんだピンク・クリーム色・うすい水色」と決めたら、服も小物も背景もこの中で組み立てます。差し色を1色だけ足すと、画面が引き締まります。
配置:主役を真ん中から少しずらす
キャラをいつも画面のど真ん中に置くと、証明写真のような落ち着いた絵になります。少し左右どちらかに寄せて、反対側に余白や小物を置くと、雑誌の表紙のような雰囲気が出ます。
顔の向きの先に空きを作ると、見ている人の目線が自然に流れますよ。
例えば、右を向いて歩いている女の子なら、右側を広めに空けます。逆に左側を空けると、後ろを振り返っているような、少しさみしい印象になるんです。
質感:ブラシと紙の雰囲気をそろえる
塗りのブラシに少しざらっとした質感を入れたり、全体にうすい紙の模様を重ねたりすると、ぐっとおしゃれに見えます。
やわらかい雰囲気を出したい時は、水彩風の塗りも合います。詳しくは水彩風のデジタルイラストの描き方を参考にしてみてください。
髪や目に小さな光の粒を散らすのも、おしゃれに見せる定番の仕上げです。ただし入れすぎると主役がぼやけるので、光を置く場所は2〜3か所にしぼるのが目安です。光の入れ方はデジタルイラストのエフェクトの描き方で紹介しています。
- メインの色が3色前後
- 主役が真ん中から少しずれている
- 質感がそろっている
- 色が画面の中にたくさんある
- 主役が真ん中で、まわりも全部描き込み
- ブラシの質感がばらばら

仕上げ前に使える「可愛い・おしゃれ」チェック表
ここがこの記事でいちばん使ってほしいところです。描き終えたら、次の表で6つの項目を1つずつ確かめてみてください。
| 分類 | 項目 | 見るところ | 直し方の例 |
|---|---|---|---|
| 可愛さ | 形の丸さ | 輪郭・手足の先 | 消しゴムで角を少し削る |
| 可愛さ | 色の明るさ | 影の色・肌の色 | 影を色相の違う明るい色に変える |
| 可愛さ | 余白 | キャラのまわり | キャラを縮小して空きを作る |
| おしゃれ | 色数 | 画面全体の色 | 似た色をまとめて3色前後に |
| おしゃれ | 配置 | 主役の位置 | 少し横にずらして余白を作る |
| おしゃれ | 質感 | 塗りと背景 | 紙の模様のレイヤーを重ねる |
例えばこんな場面で使う
「雨の日の街角で傘をさす女の子」を描いたとします。全体が暗くて、思ったより可愛くならなかったとしましょう。
この場合は、まず影の色を灰色からうすい青紫に変えてみます。次に傘の色を差し色にして、ほかの色はうすい水色とクリーム色にまとめます。
最後に女の子を少し左に寄せて、右側に雨粒の余白を作ります。これだけで、さみしい雨の日の絵が、やわらかい雰囲気の絵に変わるんです。
- 絵を縮小表示して、全体の印象を見る
- 表の6項目のうち、気になるものに印をつける
- 1つの項目だけを直して、前と見比べる
- よくなったら次の項目へ進む
6つを一度に直そうとすると、どれが効いたのか分からなくなります。1つ直したら保存して、前と並べて比べてみましょう。

目指すテイストで、3つの強さを変える
『可愛いとおしゃれ、両方ほしい』という方もいますよね。実は、テイストによって効かせる要素の強さが少し違います。
| 目指すテイスト | 強めにする要素 | 控えめにする要素 | 色の目安 |
|---|---|---|---|
| ゆるくて可愛い | 形の丸さ・余白 | 描き込みの量 | 明るいパステル |
| きれいめでおしゃれ | 色数をしぼる・配置 | 差し色の数 | くすみ色+差し色1色 |
| ポップで元気 | 色の明るさ | 質感のざらつき | はっきりした明るい色 |
| しっとり大人っぽい | 質感・余白 | 頬の血色の強さ | 落ち着いた中間色 |
まずは自分が描きたいテイストを1つ選び、表の「強めにする要素」から直してみてください。全部を強めにすると、ちぐはぐになりやすいんです。
よくある相談:可愛く描けないと悩んだ時の答え
知恵袋でも、可愛い絵が描けないという相談はたくさん見かけます。よくある相談を要約して、答えてみますね。
線画がなんだか安っぽく見えてしまう
デジタルで描くと線画が安っぽく見える、という相談はとても多いです。原因は、線の太さがどこも同じになっていることがほとんどなんです。
輪郭の外側を太めに、髪や服のしわなど内側の線を細めにすると、線に強弱が出て落ち着いて見えます。線の先を細く抜くのも効きますよ。線画のコツはデジタルイラストの線画を綺麗に描くコツでまとめています。
線や塗りが固くて、写真のように見えてしまう
線画や色塗りが固く、柔らかくならないという相談もあります。この場合は、線の色を真っ黒からこげ茶や濃い紫に変えてみてください。
塗りは、影の境目の一部をぼかすと柔らかくなります。全部をぼかすのではなく、ほっぺや髪の毛先など、ふんわりさせたい場所だけにするのがコツです。
アナログだと可愛く描けるのに、デジタルだと描けない
紙では自分好みに可愛く描けるのに、デジタルになると描けないという声もあります。画面で描くと、線をきれいに引こうとして手が固くなりやすいんです。
まずは手ぶれ補正を少し上げて、ラフは気楽に描いてみてください。紙に描いたラフを取り込んで、続きをデジタルで仕上げるのも1つの方法ですよ。
反対に、デジタルなら可愛く描けるのに紙だと描けない、という人もいます。デジタルでは拡大や反転、取り消しで形を整えているので、紙でも左右反転の代わりに裏から透かして見ると、ゆがみに気づきやすくなります。
- 安っぽい線画は、線の強弱で変わる
- 固い印象は、線の色とぼかしで和らぐ
- デジタルで描けない時は、ラフを気楽に描くか紙から取り込む
もっと可愛く描けるようになりたい時の進め方
チェック表で直せるようになると、『今度は自分の絵柄を人に見てもらいたい』と思う方もいるはずです。
自分だけで直していると、どこがよくてどこが足りないのか、分からなくなる時がありますよね。そんな時は、人に見てもらうのがいちばんの近道です。
人に見てもらうと「目はすごく可愛いのに、服の色が多くて目が散る」といった、自分では気づきにくい点を言葉にしてもらえます。直す場所がはっきりすると、練習の時間もむだになりません。
可愛いテイストの絵は、アイコンやグッズのイラストとして頼まれることもあります。描いた絵を副業や仕事につなげたい方もいるかもしれません。
- 好きなテイストの特徴を自分の言葉で書き出す
- 同じキャラで、色の組み合わせを3パターン試す
- 描いた絵を並べて、自分の絵柄の共通点を探す
働きながら絵を副業にしたい、添削を受けながら学びたいと考えているなら、そうした講座の内容を一度見ておくと判断しやすいですよ。独学で楽しく描くのも、もちろん素敵な続け方です。
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よくある質問
可愛いデジタルイラストに向いているブラシはありますか?
やわらかい雰囲気には、筆圧で太さが変わるペンと、少しにじむ水彩系のブラシが合います。最初はペン1本と塗り用のブラシ1本から始めて、質感を足したくなったら追加してみてください。
おしゃれなデジタルイラストにするには、背景も描くべきですか?
描かなくても大丈夫です。無地やうすい模様の背景、色を1色だけ置いた背景でも、配置と色数が整っていればおしゃれに見えます。
可愛い色の組み合わせが決められません。
まずメインの色を1色決め、その色に近い明るい色を2色足してみてください。差し色を1色だけ入れると、画面が引き締まります。
スマホでも可愛いデジタルイラストは描けますか?
描けます。この記事の6項目は、使う機材やアプリに関係なく使える考え方です。画面が小さい時は、こまめに縮小表示して全体の色数と余白を確かめてみてください。
動物やマスコットも同じコツで可愛くなりますか?
なります。丸い形、明るい色、余白の3つは人物でも動物でも同じです。体のつくりの捉え方は人物・動物の描き方の記事も参考にしてください。
まとめ
- 可愛さは「形の丸さ・色の明るさ・余白」で決まる
- おしゃれさは「色数・配置・質感」で決まる
- 仕上げ前に6項目のチェック表で1つずつ直す
- 線画の安っぽさは線の強弱、固さは線の色とぼかしで和らぐ
- 人に見てもらうと、自分の絵柄の伸ばし方が見えやすい





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